私生活における榮倉奈々の立ち位置も、好感度と批判が交錯する重要な要素です。2人の馴れ初めは前述の『Nのために』での共演。現場での過酷な撮影を共に乗り越える中で信頼を深め、約1年の交際を経て2016年8月にゴールインしました。
婚姻届を提出した直後のツーショット写真で、お揃いの指輪を掲げながら見せた飾らない笑顔は、世間に大きな祝福をもって迎えられました。その後、2017年6月に第1子、2026年2月に第2子を出産し、現在は2児の母として育児と仕事を両立させています。
テレビ番組やSNSで時折明かされる賀来賢人とのエピソードは、常にユーモアと相互尊重に満ちています。賀来がバラエティで「家計の主導権は完全に妻」「彼女の決断力には頭が上がらない」と語る一方、榮倉も夫の独立や挑戦を陰ながら支え続けてきました。
しかし、この「完璧な家庭像」こそが、一部のネットコミュニティで反発を招く引き金となっています。主婦層が集う匿名掲示板では、次のような屈折した感情が吐露されることがあります。
「俳優としても大成功し、イケメンでブレイクした夫に愛され、子供にも恵まれて何不自由ない。SNSで生活感を漂わせつつもおしゃれさをアピールしている感じが鼻につく」
いわゆる「持てる者」に対するルサンチマン(やっかみ)です。自らは派手に家庭をひけらかすタイプではないにもかかわらず、自然体のまま漂う幸福感が、満たされない日常を抱える一部の層にとっては、無言のマウンティングのように映ってしまう心理的背景が存在します。