山梨学院大学柔道部が全国の表彰台に顔を出すようになった歴史は、百年を超える伝統を持つ他大学に比べれば浅い。しかし、その成長スピードは日本の大学スポーツ史を見渡しても類を見ない速さだった。創部初期の地道な基盤作りから始まり、全国から有望な選手を集めるスカウティング体制を確立。一挙に第一線へと躍進を遂げた。
勝機を見出すための戦略は極めて明確だった。従来の「質より量」という精神論から脱却し、1時間半から2時間の集中した稽古の中で限界まで強度を引き上げる。このスタイルが功を奏し、2010年代以降、女子柔道部は全日本学生柔道優勝大会のタイトルを次々と獲得。東海大学や筑波大学といった列強と肩を並べる存在へと成長した。