Q1:100円ショップのステンレス製品に磁石がつくのは粗悪品だからですか?
A1:粗悪品だからではありません。100円ショップのステンレスボウルやトレイの多くには、ニッケルを使わず安価に製造できるSUS430(フェライト系)が採用されています。フェライト系は磁石につくのが本来の性質であり、室内での日常用途においては十分な防錆力と強度を備えています。
Q2:ステンレスシンクにマグネットを取り付けたいのですが、くっつきますか?
A2:シンクの材質によります。SUS430製のシンクであれば全面にマグネットがしっかりくっつきます。一方、主流である高級SUS304製シンクの場合、平らな側面は磁石がつきませんが、深絞り加工された底面の四隅やフチの巻き込み部分には弱い磁性が残っているため、軽量なマグネットであれば固定できる場合があります。
Q3:曲げ加工で磁石がつくようになったSUS304の磁気を消すことはできますか?
A3:物理的には可能です。金属全体を1050〜1150℃程度まで加熱した後に水などで急冷する「固溶化熱処理(溶体化処理)」を施すことで、変態したマルテンサイト組織が再び元のオーステナイト組織に戻り、非磁性状態になります。ただし家庭設備で行うことは現実的ではありません。