こうした最新の古地図研究を間近で体感できる場として、国立公文書館やゼンリンミュージアムでの展示企画が空前の注目を集めている。国立公文書館に保管されている貴重な公的文書や国絵図の数々は、当時の統治者がいかに領土の地勢を緻密に把握し、国家統治に活かそうとしていたかを物語る一級の歴史資料だ。
また、地図情報のトップ企業が運営するゼンリンミュージアムでは、西洋の航海者が描いたジパングの地図から日本の絵図師による精密な実測図まで、空間認識の変遷を俯瞰できる展示が並ぶ。専門家たちの調査によってデジタル化された高精細な地図を目の当たりにすることで、羊皮紙や和紙の上に広がっていた合戦の生々しいリアルに引き込まれることは間違いない。