気候変動の脅威に対抗するため、国土交通省北海道開発局は次世代型の流域治水構想を加速させている。かつての「川の中に水を閉じ込める」発想から脱却し、広大な農地や既存の低地を計画的に水没させて洪水を安全に受け止める巨大な「遊水地群」の整備が進む。
この最前線を支えているのが、最先端技術を投入する土木・建設産業だ。ICT技術を用いた自動建機による堤防強化や、ドローンとAIを組み合わせた河床変動予測システムなど、デジタル革新が現場を激変させている。かつての岡崎文吉が唱えた「自然の力を利用する」理念が、100年の時を経て最新のデジタル技術と融合し、グリーンインフラとして結実しつつある。