彬子女王を語る上で欠かせないのが、皇族という枠組みを超えた一流の研究者としての卓越したキャリアです。1981年(昭和56年)12月20日生まれの彬子女王は、学習院大学文学部を卒業後、英国の名門オックスフォード大学マートン・コレッジへ留学されました。
同大学で日本美術史を専攻し、大英博物館が所蔵するウィリアム・アンダーソン・コレクションの日本絵画を徹底的に調査。2010年には、女性皇族として史上初となる博士号(DPhil)を取得するという快挙を成し遂げました。
留学時代の苦心や等身大の日常をユーモアあふれる筆致で描いた留学記『赤と青のガウン』は、文庫化を契機に異例の大ベストセラーを記録。皇族でありながら一人の留学生として洗濯や自炊に奮闘し、厳しい学術指導を乗り越えた姿は、多くの読者の共感と尊敬を集めました。現在も複数の大学で特別招聘教授や客員教授を務め、日本文化の発信に情熱を注ぎ続けています。