船内の客室設計は、二極化とパーソナライズが一気に進んだ。最上級スイートルームには展望プライベートデッキやジャグジーが備わり、シェフが腕を振るうフルコースディナーを目当てに記念日旅行を楽しむシニア層が列をなす。
その一方で、一人旅の若者やビジネス客を惹きつけているのが進化版のプライベートベッドだ。カプセルホテルの合理性と快適性を追求した空間には、個別空調、高速USB電源、遮音カーテンが完備されている。大浴場で大海原を眺めながら湯に浸かり、サウナで整ったあと、誰にも邪魔されずに眠りに落ちる。1万円前後のコストパフォーマンスとして、これ以上の選択肢を見つけるのは極めて難しい。