この街を唯一無二の観光地たらしめているのが、明治期から脈々と受け継がれてきた歴史的背景だ。日本海側で唯一の鎮守府が置かれた地として発展した歴史は、今日において独自の「ミリタリー観光」という大きな魅力へと結実している。その基盤を築いた立役者こそ、初代舞鶴鎮守府司令長官を務めた東郷平八郎にほかならない。
東郷平八郎が指揮を執った旧鎮守府庁舎や関係施設、彼がイギリス留学時代に味わったビーフシチューを再現させたと伝わる肉じゃがの発祥エピソードなど、街の至る所に偉人の足跡が刻まれている。歴史のドラマに思いを馳せながら街を歩けば、単なる景色鑑賞にとどまらない深い知的好奇心が満たされるはずだ。