パルプ・紙製造業の現場では、24時間態勢で連続操業が続けられている。原料となるチップの調達から抄紙、加工に至るまでのプロセスはきわめて安定しており、生産効率は世界最高水準だ。
問題のボトルネックは工場を出た後、物流・サプライチェーンの過程に存在する。トイレットペーパーは重量に対して容積が圧倒的に大きいため、トラック1台に乗せられる個数が限定される。飲料や缶詰のように「重い貨物を効率よく積む」配送に比べ、輸送効率が構造的に低い。配送網が逼迫する時期にまとめ買いが重なると、末端の小売店への到着がどうしても数日遅れてしまうのだ。