金井政人の真骨頂は、バンドのボーカリストにとどまらない「言葉の魔術師」としての多才なアウトプットにあります。物語性の高い歌詞で知られていた彼は、自然な流れとして文学の世界へと足を踏み入れました。
自著として発表された短編小説集『ルールダー』や絵本『まよいのもり』、エッセイ集などでは、日常の些細な感情の揺れ動きを繊細かつファンタジックに描き出し、読書界隈からも高い評価を獲得しました。音楽の歌詞という制約から解き放たれた散文の世界で、彼の紡ぐ言葉はより深遠な輝きを放っています。
さらに、作詞家・コンポーザーとしての楽曲提供の実績も極めて豊富です。男性アイドルグループ(Sexy Zoneなど)への歌詞提供をはじめ、実力派女性シンガーや声優アーティストまで、提供先の個性を見事に引き出す楽曲群を手掛けてきました。情景が鮮やかに浮かび上がるリリックと、耳に残るキャッチーなメロディラインは、音楽プロデューサーの間でも絶大な信頼を集めています。