インバウンド好況の陰で有名ホテル廃業が急増する恐ろしい構造的罠

インバウンド好況の陰で有名ホテル廃業が急増する恐ろしい構造的罠

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主要都市の連日のニュースでは、一泊数十万円の超高額部屋が飛ぶように売れている現実が報じられる。だが、観光地を支えてきた有名ホテルがなぜいま追い詰められているのか。真相を紐解くと、急増する外国人旅行客の消費が一部のハイエンド施設や外資系チェーンに極端に偏重している現実が浮き彫りになる。中堅以下の施設では、インバウンドの恩恵を受ける前に、記録的なインフレと人件費の暴騰が襲いかかった。

客室を埋めようと料金を据え置けば、光熱費や資材調達コストの急上昇によって利益は一瞬で吹き飛ぶ。かといって急激な値上げに踏み切れば、国内の個人客離れを招くというジレンマに陥る。結果として「客は入っているのに手元に現金が残らない」という異常事態が発生し、資金繰りに行き詰まった伝統ある有名施設が事業撤退の道を選ばざるを得なくなっているのだ。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。