大人の包茎と子どもの包茎を同列に語ることはできません。小児期における状態を正しく理解するために、まずは基礎知識を押さえておきましょう。
仮性包茎と真性包茎の違いについて、手で軽く引けば亀頭が顔を出す状態を「仮性」、包皮口が狭すぎてどう引っ張っても亀頭が全く出ない状態を「真性」と呼びます。ただし、子どもの場合はこの真性の状態(生理的包茎)が標準であり、病気ではありません。
多くの親御さんが気にする小学生の包茎手術の必要性ですが、原則として小学生のうちに手術を行うケースは極めて稀です。思春期の成長によって自然軽快する可能性が極めて高いこと、また全身麻酔のリスクを考慮しても、学童期にメスを入れるメリットはほとんどありません。
ただし、以下の特異なケースに限り、医師の診断のもとで積極的な治療が検討されます。
・おしっこをするたびに包皮が風船のように大きく膨らみ、尿がスムーズに出ない(排尿障害)
・適切な衛生管理を行っていても亀頭包皮炎を何度も繰り返す
・包皮の先端が瘢痕(はんこん)化して硬く白くなり、完全に閉塞している(BXOなど)