若者たちの間では、リアルタイムで互いの居場所を確認できるGPSアプリの利用が当たり前になっている。もはや「どこにいるの?」と尋ねる必要すらない。こうしたテクノロジーの浸透は、物理的に「家までついていく」という行為の必要性を著しく低下させた。
「無事に帰れたかどうかは、アプリの画面を見れば一目でわかる」と語るのは、都内のIT企業に勤める男性(26)だ。わざわざ改札を出て、暗い夜道を一緒に歩く必要はない。むしろ、自宅の正確な位置を特定されることへの恐怖心の方が、親切心による安心感を大きく上回るのが現代のリアルな心理なのだ。