シングルマザーとして必死に我が子を守ろうとするアンナ役を鬼気迫るリアリティで演じきったリンダ・カーデリーニ。そして、後に『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のメガホンも取ることになる俊英マイケル・チャベス監督のタッグは、撮影現場に異様な緊張感をもたらしていた。
CGを極力排し、特殊メイクと実物大のセット、そして現場の冷気を利用した演出手法が、役者陣から本物の恐怖を引き出した。チャベス監督が仕掛けた徹底的な心理的プレッシャーが、スクリーンの枠を越えて観客の肌を粟立たせる生々しいサスペンスを生み出した要因であることは疑いようがない。