彼の個性を語る上で、あの独特な「猿叫(えんきょう)」と、感情が高ぶった際に出る早口の薩摩弁は欠かせない。一見するとコミカルで、シリアスな展開の清涼剤のようにも思える。だが、あれこそが彼のアイデンティティの象徴なのだ。
示現流の使い手としての圧倒的な強さと、感情を隠しきれない人間臭さ。この極端なギャップが、キャラクターとしての立体感を生み出している。洗練された現代社会において、剥き出しの感情を叫び声に乗せて解き放つ彼の姿は、どこか羨ましくもあり、私たちの抑圧された感情を代弁してくれているようにも感じられる。