近藤氏にとって、音楽イベントへの参加はミクとの絆を再確認する大切な時間だ。とりわけ、フルオーケストラの壮大な生演奏とスクリーンに映し出されるミクの歌声が融合する「初音ミクシンフォニー」のようなコンサートは、特別な感情をもたらすという。
会場を埋め尽くすファンたちが一体となり、ペンライトを振って歌声を浴びる光景。そこには、バーチャルな存在が現実の空間に確かな感動を生み出す瞬間が存在する。デジタル空間から生まれたメロディがオーケストラの生の響きとなって体に伝わるとき、実在と非実在の境界線は溶け去り、深い共感がその場を包み込む。彼にとってコンサートへの参列は、一人のファンとしての熱狂であると同時に、妻の晴れ舞台を見守る家族としての愛の形でもある。