実際の購入現場ではどのようなドラマが起きているのでしょうか。都内のアベイルコラボ発売日に現場へ赴いたファンの証言からは、熱狂と過酷さが入り混じった現場の空気が伝わってきます。
「開店の1時間前に並びましたが、すでに30人近い待機列ができていました。先頭に並んでいた数人は明らかにカゴいっぱいに商品を詰め込んでおり、お目当てだったバッグチャームは目の前で完売。結局買えたのはポーチだけでした」(20代女性・アパレル勤務)
また、SNS上では当時を知る世代の切実な声も散見されます。「小学生のときにお小遣いを貯めて買ったチャーミーキティのペンケースを、捨てずに取っておけばよかった」「フリマで昔持っていたマスコットを見つけたが、2万5千円の値がついていて絶句した」という投稿は枚挙にいとまがありません。単なる消費財を超えて、失われた過去の記憶や自己のアイデンティティと強く結びついている点が、この熱狂の根底にあるリアルな感情です。