歴史の針を17世紀のフランスへと巻き戻そう。この魅惑的な銘菓が誕生したきっかけは、ある貴族の食卓での偶然と閃きだった。
当時、外交官として活躍していたプララン公爵セザール・ド・ショワズールに仕えていた料理人、クレマン・ラサーニュ (Clément Lassagne)こそが原点となるレシピを生み出した人物だ。彼は砂糖を煮詰めた鍋の中に誤ってアーモンドの粒を落としてしまい、香ばしくコーティングされた素晴らしいお菓子を完成させた。
公爵の名にちなんで「プラリネ(Praline)」と名付けられたこのローストナッツ菓子は、王侯貴族の間で瞬く間に大評判となり、ヨーロッパ全土へその製法が広がっていくこととなる。