バストはもともと、筋肉ではなく脂肪組織と乳腺で構成されています。そのため、重力の影響を非常に受けやすい構造をしています。若い頃は、コラーゲンやエラスチンという線維が皮膚や結合組織を支え、ハリを保っています。しかし、加齢とともにこれらの生成量は減少します。
さらに、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少する閉経期以降、乳腺組織は萎縮し、脂肪組織の割合が相対的に増加します。脂肪は乳腺よりも柔らかく、支える力が弱いため、結果としてバストは下垂しやすくなるのです。これが、熟女の垂れ乳が多くの女性に見られる主な理由です。
妊娠・授乳の影響も無視できない
出産や授乳の経験も、バストの形状に大きな影響を与えます。妊娠中、乳腺は大きく発達し、皮膚や靭帯は伸びきった状態になります。授乳後、ホルモンバランスが元に戻る過程で乳腺は縮小しますが、一度伸びた皮膚やクーパー靭帯(バストを支える靭帯)は完全には元に戻りません。この「伸びきり」が、後の垂れ乳のリスクを高める要因のひとつです。