資料館を訪れる際は、単体で見学を終えるのではなく、周辺の歴史的スポットと組み合わせた散策コースをお勧めしたい。資料館のすぐ目と鼻の先に位置する「爆心地公園」には、原子爆弾が実際に炸裂した上空の真下に立つ黒御影石の被爆爆心地碑が佇んでいる。地層に残された当時の瓦礫の痕跡を直接目にとめることができる貴重な場所だ。
さらに坂道を少し上れば、平和の祈りを象徴する「平和祈念像」がそびえる平和公園へと辿り着く。右足は坐禅を組み静けさを、天を指す右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を表すこの巨大な像の前では、日々多くの人々が静祷を捧げている。資料館で歴史の事実と遺品の重みを受け止めた後、爆心地と祈念像を歩くことで、長崎という街全体が抱く「平和への誓い」が、より鮮明に心に刻まれるはずだ。