コロッケの芸歴を語る上で欠かせないのが、1980年代後半から1990年代にかけて日本中を熱狂させた「ものまね四天王(コロッケ、清水アキラ、栗田貫一、ビジーフォー)」の時代です。従来の「声や歌い方を似せる」という概念を打ち破り、誇張された表情やパントマイムを取り入れたスタイルは、お笑い界に革命をもたらしました。
代表作のひとつである「ロボット五木ひろし」は、五木ひろしの歌唱フォームをロボットダンスと融合させた前代未聞のネタであり、機械的な首の動きと電子音を口で再現するシュールな世界観で一世を風靡しました。また、美川憲一のものまねは本人のトレードマークであった「おだまり!」というフレーズを世に定着させ、当時低迷期にあった美川憲一が劇的な再ブレイクを果たす直接のきっかけとなった逸話はあまりにも有名です。
さらに、岩崎宏美の代表曲『シンデレラ・ハネムーン』を極端なあごのしゃくれと早送り調のダンスで披露したネタは社会現象となりました。その影響力は凄まじく、岩崎宏美本人がコンサートで同曲の前奏を歌うだけで客席から笑いが起きるようになってしまい、一時期オリジナル曲を封印せざるを得なくなったという伝説的なエピソードも残されています。