本作において最も視聴者の心を揺さぶったのが、実力派女優の松岡茉優が演じた成瀬あゆなとの関係性です。あゆなは葛木と同じく優等生タイプの生徒であり、互いに惹かれ合い秘密の交際を続けていました。
しかし、ある日あゆなの妊娠が発覚します。高校生という若さ、親や周囲からの容赦ない重圧、将来への不安に押しつぶされそうになりながらも、2人は逃げることなく命と向き合う道を探し始めます。父親からの中絶の強要や学校側の処分といった冷徹な現実に対し、葛木は自分の無力さに打ちのめされながらも、「命を守りたい」という強い覚悟を芽生えさせていきました。
ファンの間でも伝説として語り継がれているのが、葛木とあゆなのキスシーンです。単なる恋愛ドラマの甘い口づけではなく、過酷な現実に立ち向かう覚悟と互いを慈しむ痛切な感情が込められた演出であり、菊池風磨と松岡茉優の圧倒的な表現力が光る名シーンとなりました。鬼塚英吉(AKIRA)の魂を揺さぶる言葉を受けて、葛木が大人たちへ自分の意思を堂々と宣言するクライマックスは、シリーズ屈指の感動回として語られています。