一方で、教育現場は戸惑いを隠せない。教科書の記述が「1185年」に傾く中で、入試問題での扱いが難しくなっているからだ。一部の難関私立中学や高校の入試では、単に年号を答えさせるのではなく、「成立時期に諸説ある理由を述べよ」といった記述式問題が増加している。
「暗記だけの勉強はもう通用しない」と、大手進学塾の講師は語る。生徒たちには、複数の資料を読み解き、自分なりの根拠を持って論じる力が求められている。かつてのシンプルな暗記時代に比べ、学習のハードルは上がっているが、それこそが本質的な学びだという意見もある。