健康な犬の舌はみずみずしい鮮やかなピンク色をしています。もし愛犬の舌の色が普段と違う色に変化していたら、体内で深刻な異変が起きている恐れがあります。
もっとも警戒すべきは舌が青紫色に変色するチアノーゼです。これは血液中の酸素濃度が著しく低下している状態で、気道閉塞、肺炎、肺水腫、重篤な心不全などが疑われます。呼吸が荒く舌が紫色になっている場合は一刻を争うため、迷わず動物病院へ救急搬送してください。
また、舌や歯茎が白っぽく退色している場合は重度の貧血やショック状態が疑われます。免疫介在性溶血性貧血(IMHA)や脾臓腫瘍破裂による腹腔内出血、重度の寄生虫感染などが背景にあるケースも少なくありません。さらに、舌全体が異常に赤く腫れ上がっているときは、熱中症による急性循環障害や強いアレルギー反応、感染症による強い炎症が起きている可能性があります。