劇場が変われば、舞台のサイズも、花道の位置も、照明設備のスペックもすべて変わる。小泉たつみはそれぞれの劇場の構造を完璧に把握し、演出をその都度再構築している。
梅田呉服座(大阪)でのホームグラウンド公演
大阪・梅田のビル街に位置する梅田呉服座は、最新の照明設備と伝統的な客席空間が融合した劇場だ。小泉たつみにとっても特別感のある舞台であり、毎年5月の単独興行は演劇ファンの間で大注目のイベントとなっている。
花道を縦横無尽に使った立ち回りや、客席との距離の近さを生かしたファンサービスが光る。関西独特の温かい掛け声が飛び交う空間で、座長の真骨頂が発揮される。
歌舞伎町劇場(東京)での革新的な舞台展開
新宿・歌舞伎町にオープンした歌舞伎町劇場は、大型LEDスルービジョンを完備した次世代型劇場だ。ここでは古典的な人情劇だけでなく、デジタル映像と伝統舞踊を融合させた先進的なパフォーマンスが繰り広げられる。
東京公演は10月などの秋口に組まれることが多く、本州全域から観客が集まる。連日満席となる熱気の中で、常に新しい試みが提示される場でもある。