数学的観点から見ると、12は10よりもはるかに使いやすい基数である。理由は「約数の多さ」にある。
- 10の約数: 1, 2, 5, 10(計4個)
- 12の約数: 1, 2, 3, 4, 6, 12(計6個)
10を割る場合、半分(1/2)と5分の1(1/5)しかきれいに割り切れない。一方、12は半分(1/2)、3分の1(1/3)、4分の1(1/4)、6分の1(1/6)へと容易に分割できる。
日常生活で「3等分」や「4等分」が必要になる場面は非常に多い。10進法で1/3を計算すると「0.333...」と無限小数が続くが、12進法では「0.4」と明快な有限小数で表現できる。
アメリカダズン協会(Dozenal Society of America)や英国ダズン協会は、社会全体の記数法を12進法へ移行すべきだと長年主張してきた。彼らにとって「ダズン・ワン」は、完璧な調和を持つ12という基数のすぐ隣に位置する、極めて扱いやすい「基数+1」の単位なのだ。