血管炎とは?放置厳禁の初期症状から原因・最新治療まで徹底解説

血管炎とは?放置厳禁の初期症状から原因・最新治療まで徹底解説

血管炎とは?放置厳禁の初期症状から原因・最新治療まで徹底解説について押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。

世界的な血管炎分類基準(チャペルヒル分類:CHCC2012改訂版)では、侵される「血管の太さ」によって疾患が厳密に分類されています。太い血管(大動脈とその主要分枝)、中等度の血管(主要臓器へ向かう内臓動脈)、細い血管(毛細血管や細小動脈)のどこが標的になるかで、現れる症状やリスクが劇的に異なります。

疾患分類・主要疾患好発血管・病態特性好発年齢・性差・主要数値編集部の見解・診断難易度大型血管炎
(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)大動脈およびその直接の分枝。脈拍の消失、左右の血圧差、頚動脈痛、頭痛、視力障害。高安:10〜30代女性(男女比約1:9)。
巨細胞:50歳以上高齢者(男女比約1:2〜3)。初期は血管雑音や血圧左右差を見落としがち。失明や脳梗塞を防ぐための緊急造影CT・エコーが不可欠。中型血管炎
(結節性多発動脈炎:PAN)主要内臓動脈(腎動脈、腸間膜動脈など)。多発動脈瘤、激しい腹痛、腎血管性高血圧。40〜60代に好発。
男女比は約2:1で男性にやや多い。微小動脈瘤の破裂による腹腔内出血は致命的。ANCA陰性であることが多く、血管造影検査が決め手。小型血管炎(ANCA関連)
(MPA、GPA、EGPA)細小動静脈、毛細血管。急速進行性糸球体腎炎(血尿・蛋白尿)、間質性肺炎、肺胞出血、頑固な副鼻腔炎。60〜70代以上の高齢発症が急増。
国内患者数は推計2万人超。診断の遅れが不可逆的な人工透析導入に直結。MPO-ANCA/PR3-ANCAの血液検査測定が必須。免疫複合体性小型血管炎
(IgA血管炎 / 旧ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)IgA複合体の沈着による小血管炎。下肢紫斑、疝痛性腹痛、関節炎、紫斑病性腎炎。小児(4〜7歳)が約75%を占めるが成人も発症。
成人例は腎症の慢性化リスク大。小児では自然寛解が多い一方、成人発症は難治化傾向。皮膚生検によるIgA沈着の蛍光抗体法確認が決定的。

このように、「血管炎」と一口に括っても、若年女性に多い高安動脈炎から、高齢者に急増しているANCA関連血管炎、小児に多いIgA血管炎まで、その実態は全く別の病態像を描きます。対象となる血管サイズを特定することが、治療戦略の成否を分ける分水嶺となります。

斉藤 蓮
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斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。