ツツジの蜜吸いが引き起こす危険性は、植物毒の存在だけに留まりません。ネット上で「レンゲツツジでなければ安全」と誤解されがちな盲点として、都市環境における衛生面・化学物質汚染が挙げられます。
自治体の公園管理や道路管理では、害虫(ツツジグンバイやハマキムシ等)駆除や美観維持のために、定期的に高濃度の有機リン系・ネオニコチノイド系農薬や殺虫剤が散布されています。散布直後の花弁には目に見えない薬剤が残留しており、蜜を吸う際に花ごと口に含むことで化学物質を直接経口摂取する結果となります。
さらに、道路沿いのツツジには自動車の排気ガスに含まれる微小粒子状物質(PM2.5)や重金属、舞い上がった土壌粉塵が付着しています。加えて、花弁の奥深くにアリやアブラムシなどの昆虫、微細なクモ類、鳥の糞便由来の細菌や寄生虫卵が潜んでいるケースも珍しくありません。毒性の有無を問わず、野外のツツジに直接口をつける行為は、感染症や化学物質中毒を招く温床となっています。