1970年代、オーディション番組『スター誕生!』での快進撃から始まった彼女のキャリアは、まさにシンデレラストーリーそのものだった。抜群のルックスと圧倒的な声量でヒット曲を連発し、歌手としてだけでなく女優としても映画や舞台で誰もが認める確固たる地位を築いた。しかし、その輝かしい黄金期は、唐突とも言える形で引き裂かれることになる。
1992年に発表された統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の合同結婚式への参加と、一般男性との結婚。芸能活動の休止と実質的な引退という決断は、当時の日本社会に凄まじいショックを与えた。ワイドショーの過熱取材と連日の報道合戦。あの狂乱の時代から長い月日が流れた今も、彼女の選択は日本の芸能史における最もドラマチックで議論を呼んだ退場劇として記憶されている。