「ブリーチをしなければ青みは出ないのではないか」という疑問に対し、トップカラーリストたちは首を横に振る。現在のヘアカラーリング技術は飛躍的な進化を遂げており、地毛の赤みを極限まで打ち消す補色設計が確立されているからだ。特に株式会社ミルボンや株式会社アリミノが開発する高彩度カラー剤は、ベースのトーンを適度に残しながら、深い青色染料を毛髪内部に定着させる処方に優れている。
ブリーチなしで仕上げる場合、染め立ては光にかざして初めて「青み」が分かるほどの極めてダークな仕上がりになる。ここからがこのカラーの真骨頂だ。1週間から10日ほど経つと表面の濃い青が徐々に馴染み、アッシュグレーのようなまろやかな透明感へと移行していく。約1ヶ月を過ぎる頃には、嫌な赤みやオレンジみを抑えた上品なナチュラルブラウンへと着地する。色落ちの全過程を楽しめるストーリー性こそ、プロが自信を持って提案する理由だ。