安全であるはずの空の旅で、なぜ突然の空中分解が起きてしまったのでしょうか。事故直後は爆弾テロや外部からの攻撃の可能性も囁かれましたが、台湾当局による徹底的な現場検証とブラックボックスの解析により、驚くべき構造的欠陥と整備不良が浮き彫りとなりました。
墜落したボーイング737型機は、過去の運航歴において海産物や塩分を多く含む貨物を頻繁に輸送していました。その結果、機体の床下や胴体下部の外板構造に深刻な金属腐食(激しい錆)が進行していたのです。さらに、過去に胴体着陸事故を起こした際の修理が不十分であったことも重なり、機体強度は著しく低下していました。
上昇に伴って機内を加圧した際、腐食によって極限まで弱くなっていた胴体下部が気圧差に耐えきれずに破損。一気に機内の空気が噴き出す「爆発的減圧」が発生し、操縦系統が破断して空中分解に至ったと結論づけられました。適切な点検と整備が行われていれば防げた可能性が高く、事実上の整備怠慢が生んだ人災ともいえる悲惨な結末でした。