「子どもが欲しくない」と言うと、すぐに「子どもが嫌いなのか」と極端な解釈をされることがある。しかし、実態は全く異なる。むしろ街で見かける子どもを愛おしいと感じたり、友人の出産を心から祝福したりしながらも、「自分自身が親になること」に対しては明確なNOを感じる人は非常に多い。
子どもという生命を世に送り出し、育てることの圧倒的な重責を解しているからこそ、半端な気持ちで引き受けられないと考える。そこには責任感の裏返しとしての逡巡が存在する。この葛藤を「冷酷だ」「おかしい」と一蹴するのは、あまりにも浅はかな見方だと言わざるを得ない。