テクニカルパネルの視線は年々鋭さを増している。ジャンプの回転不足判定(アンダーローテーションやクォーター)だけでなく、フリップやルッツにおけるインサイド・アウトサイドの踏み切りエッジの判定は極めてシビアだ。曖昧な技術は容赦なく減点対象となり、1つの「!」マークや「e」マークが数十点差の明暗を分ける。
同時に、スピンの回転速度、軸のブレのなさ、独創的なポジション変化に対する要求も高まり続けている。ステップシークエンスでは、上半身のアイソレーションとディープエッジによる複雑なターンが組み合わされ、選手たちの心肺機能に容赦ない負荷をかける。息が上がり、乳酸が溜まる後半のコレオグラフィックシークエンスで、どれだけ氷を押し、どれだけエモーショナルに滑りきれるか。そこが勝者と敗者の分水嶺だ。