食の現場でも異変が起きている。都内の高級レストランから路地裏のカジュアルなバルまで、ブラジル伝統料理と日本の出汁や発酵技術を掛け合わせた新ジャンルが話題を呼んでいるのだ。とりわけ注目のメニューは、ブラジルのフェジョアーダを国産の黒豆と昆布出汁でじっくり煮込んだ「和モダン・シュラスコスタイル」の逸品だ。
ミシュラン星付きシェフたちもこの潮流を熱視線で追う。「既存のフレンチやイタリアンにはない、明るい開放感と力強さが料理に宿る」と語るシェフも多く、予約困難な話題店が次々と誕生している。胃袋を満たすだけでなく、食を通じて異文化に敬意を表するスタイルが、目の肥えたグルメ客を虜にしている。