テレビ文化の開花とともに、ザ・ピーナッツの勢いはさらに加速した。1959年から1974年まで、16年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場という前人未到の記録を樹立。紅組司会や大トリを務めるなど、まさに国民的スターとしての地位を揺るぎないものとした。
ステージ上での姉伊藤エミとの完璧な息の合わせ方は、単なる練習の賜物だけではなく、双子として生を受けたふたりの深い絆そのものだった。伊藤ユミは常に姉を立たせつつも、絶妙なニュアンスで曲に厚みを与えた。生放送の緊張感のなかでも一切ブレることのないピッチとリズム感は、当時の技術スタッフや共演するミュージシャンたちを唸らせ続けたという。