アカデミズムの世界が、かつてないスピードで世俗化している。2026年現在、大学がこぞって招聘するのは、象牙の塔にこもる研究者ではない。生成AIスタートアップの創業者、世界的なデジタルアーティスト、あるいは地方創生を牽引する起業家たちだ。大学側には、既存の教員だけではカバーできない「超リアルタイムの社会変化」をカリキュラムに取り入れたいという焦りがある。
学生の意識も変わった。教科書に書かれた理論よりも、昨日まで市場で戦っていた実践者の生々しい言葉を聞きたがっている。大学側にとって、話題性のある人物を客員教授に据えることは、志願者数を確保するための強力なマーケティングツールでもあるのだ。