シルヴィオ・サントスという名は芸名であり、本名はセニョール・アブラヴァネル(Senor Abravanel)。1930年にリオデジャネイロの移民街で、セファルディ系ユダヤ人の家庭に生まれました。
14歳の頃、街角でプラスチックの定期券入れを売る露天商からキャリアをスタート。警察の取り締まりを逃れながら客を惹きつける巧みな話術を磨き、その類まれな美声がラジオ関係者の目に留まりました。そこからラジオDJへと転身し、1960年代にはテレビ界へ進出を果たします。
1981年、軍事政権下のブラジルで放送免許を取得し、民間テレビ局SBT(Sistema Brasileiro de Televisão)を設立。自ら司会を務める『シルヴィオ・サントス・プログラム』は日曜日の代名詞となり、トレードマークの胸元マイクと紙飛行機にした紙幣を客席へ投げる演出で、瞬く間にお茶の間の心を掴みました。メディア王でありながら、常に庶民目線を忘れないスタイルが絶大な支持を集めた理由です。