スポーツとしての乗馬や競馬トレーニングの現場でも、この革新は急速に進む。鞍(くら)の裏側や腹帯に取り付けられた高精度加速度センサーは、馬の歩様(がイト)のブレや重心の移動、左右の脚への荷重バランスをミリ単位で捉え続ける。
週末にクラブに通うアマチュアライダーにとって、自分の合図に対して馬がどう反応したかが一目瞭然になる効果は絶大だ。「前傾姿勢になりすぎて馬の肩を抑圧していた」「左手前への手前変え時に一瞬踏み込みが甘い」といった課題が、グラフと3Dアニメーションで再現される。指導者の感覚的なアドバイスをデータで裏付けることで、上達のスピードは以前の倍以上になったと話題だ。