彼のキャリアを振り返る時、誰もがその「芸歴の長さ」に驚かされる。乳児モデルとしてスタートし、1990年代の伝説的ドラマ『ひとつ屋根の下』で車椅子の少年・文也役を演じて一躍全国区となった。だが、子役出身者の多くが大人になる過程で直面する壁を、彼は軽々と乗り越えたのではない。泥臭い舞台の現場で一から牙を研ぎ直したのだ。
1998年のミュージカル『RENT』でのマーク役は、彼の転機として語り継がれる。ブロードウェイの難曲を完璧に歌いこなし、舞台俳優としての評価を決定づけた。映像と舞台。その二刀流を四半世紀以上もトップレベルで維持し続けている事実は、単なる器用さではなく、異常なまでの現場主義と執念の賜物だ。