工房 やすの真実|宝塚で25年続く木工と陶芸の至高、武田康明の手仕事と作品の価値

兵庫県宝塚市の閑静な住宅街の一角に、木の削り香と土の匂いが心地よく漂う創造の場がある。約四半世紀にわたり、使い込むほどに生活へ馴染む道具を生み出し続けているのが「工房 やす(工房Yas)」だ。

工房 やす(工房Yas)とは、兵庫県宝塚市鶴の荘に工房を構える木工および陶芸の創作スタジオである。陶芸家の武田康明氏とスタッフの酒井真理氏を中心に、桜やウォールナットを用いた木製器や繊細な陶器の制作・販売を展開。3歳から80代までを対象とした体験教室や特注制作も手掛けている。

項目 詳細情報
名称 工房 やす(工房Yas)
設立年数 創業約25年
主宰・スタッフ 武田康明(陶芸家)、酒井真理(スタッフ/元生徒)
所在地 〒665-0833 兵庫県宝塚市鶴の荘
主要取扱品 桜・ウォールナットの木製器、陶器(そばリム皿、カレー皿など)
事業内容 クラフト作品の製造・販売、陶芸・木工ワークショップ、特注品試作
アクセス 阪急宝塚線「清荒神駅」徒歩10分 / 阪神バス「鶴の荘」徒歩5分
連絡先 TEL/FAX: 0797-81-7287 / Mail: [email protected]
工房やすの木工職人による丁寧な手仕事の風景

兵庫県宝塚市で紡がれる25年の軌跡:陶芸家・武田康明の原点

木目が描く繊細な曲線。焼成された土が持つ力強い質感。量産されたプラスチック製品や工業規格品が溢れる現代社会において、「工房 やす」が送り出す作品群は異彩を放つ。

主宰者である武田康明氏は、長年にわたり陶芸家として土と向き合ってきた人物だ。土という不定形の素材から、日常生活で気兼ねなく使える「器」へと昇華させる技術は、長年の試行錯誤によって研ぎ澄まされてきた。工房を立ち上げてから約25年。その歳月は単なる時間の経過ではない。地域の素材、使う人の手に届いた瞬間からの経年変化までを計算し尽くした、技術革新の積み重ねである。

かつて工房の生徒として門を叩いた酒井真理氏が、現在はスタッフとして制作と運営を支える。師弟関係を超えた二人の協働体制が、工房に多様な感性と安定した製造技術をもたらした。伝統的な技法を重んじながらも、現代の食卓やインテリアに調和する柔軟なデザイン性が、全国のクラフトファンを引き寄せる。

木材と陶土の美学:桜やウォールナットが魅せる日常の器

「工房 やす」の創作活動は、大きく分けて木工製品と陶芸製品の二本柱で構成されている。どちらの素材においても、無垢材や天然の土が持つ生来の表情を殺さない工夫が凝らされている。

桜とウォールナットの木工品:リムプレートから高級トレイまで

木工部門で高い評価を得ているのが、厳選された原木から削り出される木製食器だ。特にヤマザクラ(桜)やウォールナットを主原料とした作品は、木目の美しさと手に取った際の軽やかさが特徴である。

  • リムプレート(桜・ウォールナット):4,950円(税込)。フチの立ち上がりが美しい定番品。パンやサラダ、デザートを引き立てる。
  • お菓子フォーク(アサダ):1,320円(税込)。硬質なアサダ材を丁寧に削り出し、口当たりの良さを追求した逸品。
  • さくらのあみトレイ(桜):50,000円(税込)。木目を緻密に編み込んだような高度な木工技術が光る大型工芸品。

木製食器にはオイル仕上げが施されており、撥水性を保ちながらも木の呼吸を妨げない。長年使用することで深みを増す色合いは、育てる楽しみを与える。

桜の木材で作られた美しいリムプレート

焼き物の手触り:そばリム皿とカレー皿の造形美

陶芸作品においては、使い勝手の良さが徹底的に追求されている。「そばリム皿」や「カレー皿」といった日常的に頻出するメニュー用の器は、底面の深さやリム(縁)の幅がミリ単位で計算されている。

土の粗さを残した素朴な焼き締めから、やわらかな釉薬がかかった質感までバリエーションは豊富だ。料理を盛り付けた際に主役を引き立てる落ち着いたトーンが、多くの料理愛好家や飲食店主から指示される理由と言える。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。