日頃からクスリのアオキを利用する買い物客が口を揃えるのが、「一般的なスーパーマーケット以上に生鮮食品が充実しており、しかも安い」という点です。かつてドラッグストアにおける食品は、賞味期限の長い菓子やカップ麺、飲料などの「客引き用ディスカウント商品」に過ぎませんでした。しかし同社は、精肉や鮮魚、青果を本格導入する「フード&ドラッグ」業態へいち早く舵を切りました。
この安さを支える最大の要因は、地方の有力生鮮スーパーや精肉・鮮魚加工業者の積極的な買収(M&A)と、自社インフラへの統合にあります。自前でノウハウを一から構築するのではなく、長年培われた仕入れルートと加工技術を丸ごと傘下に収めることで、中間マージンを徹底的に削減。ドミナント出店(特定地域への集中出店)によって高密度化された自社物流網へ生鮮品を流し込むことで、驚異的な低価格と鮮度の維持を両立させています。
調剤薬局や日用雑貨、高利益率なOTC医薬品(一般用医薬品)を同一店舗で展開するビジネスモデルも価格破壊を後押ししています。利益率の低い生鮮食品で圧倒的な来店頻度を創出し、調剤やヘルスケア用品の購買へと繋げるクロスセル構造が確立されているため、他社スーパーが追随できないレベルの価格設定を継続できる仕組みです。