「開かずの踏切」が長年、地域の血流を阻んでいた。ピーク時には1時間のうち40分以上も遮断機が下りたままという過酷な渋滞が、街の成長にブレーキをかけていたのは紛れもない事実だ。しかし、進行中の連続立体交差事業によって線路が高架化されるにつれ、南北を隔てていた物理的・心理的な壁は崩れ去りつつある。
高架下に生まれる広大なスペースには、新たな歩道やコミュニティプラザ、コンパクトな店舗群が計画されている。線路の向こう側へ行くのに遠回りを強いられていた住民にとって、この変化は単なる交通インフラの改善にとどまらない。日常の行動範囲が一気に広がり、街全体の回遊性が跳ね上がっているのだ。