大阪のヌード文化を語る上で避けて通れないのが、十三に拠点を置く「東洋ショー劇場」をはじめとする老舗劇場群である。かつては難波や新世界にも数多くの劇場がひしめき合い、独自の文化圏を形成していた。
これらの劇場で繰り広げられた演目は、単なる肉体の開示ではない。日本舞踊の所作を取り入れた演目、バレエの要素を組み込んだコンテンポラリーダンス、さらには特注の照明効果を駆使した幻想的な空間演出など、高度な舞台芸術へと変貌を遂げた。
「裸になることが目的ではない。肉体という圧倒的な素材を使って、光と影のドラマを織りなすことこそが真骨頂なのだ」
現場を支えた裏方スタッフや写真家たちは口を揃えてそう語る。昭和の終焉とともに多くの劇場が姿を消したが、そこに生き残った舞台芸術の遺伝子は、現代のパフォーマンスアートにも確実に引き継がれている。