激昂したエースは「火拳」を繰り出して赤犬に突撃しますが、放たれた炎は赤犬のマグマに瞬く間に呑み込まれ、エースは拳を焼かれて吹き飛ばされます。自然系(ロギア)能力者であり、全身が炎そのものであるはずのエースが「焼かれる」という光景は、当時の読者に凄まじい衝撃を与えました。
その際、サカズキが言い放ったセリフが「お前はただの“火”、わしは“火”を焼き尽くす“マグマ”」「わしと貴様の能力は完全に上下関係にある」という宣告です。公式ファンブック『VIVRE CARD〜ONE PIECE図鑑〜』などの設定資料でも明言されている通り、マグマグの実 メラメラの実 上位互換という設定は、作中の悪魔の実における数少ない明確なヒエラルキーの一例として定義されています。
自然系能力同士の激突において、エースが赤犬に対してどれほど不利な戦況に置かれていたのか、両者のスペックと戦闘環境を以下の比較表で整理します。
この赤犬 エース 戦闘力 比較を見ても明らかなように、能力の相性のみならず、インペルダウン最下層での長期拷問によって削られていたスタミナ、精神的な動揺など、あらゆる要素がエースにとって不利に働いていました。単なる火力勝負であれば互角に渡り合えた可能性があったとしても、マグマが火を呑み込むという物理的かつ概念的な優劣は、一瞬の交戦で勝敗を分かつ決定打となったのです。