トマト缶を使った無水カレーで最も多い失敗は、「酸味が立ちすぎてトゲトゲしい味になること」と「鍋底を焦げ付かせてしまうこと」の二点に集約される。これらを回避するためには、熱伝導と食材を重ねる順番に関する物理的な理解が必要だ。
鍋に食材を投入する際は、必ず「水分を多く含む玉ねぎ」を最下層に敷き詰め、その上にトマト缶、最後に肉を配置する。肉を直接鍋底に触れさせないことで焦げ付きを防ぎ、上から落ちてくる野菜の蒸気で肉をふっくらと加熱できる。また、トマトの強い酸味をまろやかに仕上げるには、蓋をする前にトマト缶の果肉を木べらで潰しながら強火で2分ほど炒め、揮発性の酸をあらかじめ飛ばしておく一手間が決定的な差を生む。
水を使わないという制約は、決して不便さではなく、素材が秘めた無限の旨味を引き出すための最良の選択肢だ。基本のロジックと少しの隠し味さえ掴めば、台所は今日から最高峰のカレーハウスへと姿を変える。 (出典: 無水 カレー トマト 缶(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る