興味深いのは、都心から千葉方面へと下る「逆流現象」の加速だ。東京都23区内の過密な校地環境や、グラウンドの狭さに物足りなさを感じる家庭が、緑豊かで広大な敷地を持つ京成沿線の中学校を選び始めている。
都内葛飾区在住で、長男を八千代市内の私立中に通わせる母親(43)は笑みをこぼす。「都内のビル型校舎も検討しましたが、放課後に思い切り走り回れる天然芝のグラウンドや、天体観測ドームを備えた千葉の学校を見学して親子で一目惚れしました。電車も朝の上りとは逆方向なので、座って読書しながら通学できるのも大きな決め手でした」。詰め込み教育からウェルビーイングを重視する教育へのシフトが、沿線の学校に強い追い風を吹かせている。