SNS上(X、Instagram、TikTok)やネット掲示板に寄せられたリアルな声を丹念に拾い上げると、このトピックを巡る言説は完全に二極化しています。現場で新郎新婦に向き合うプロフェッショナルの証言と合わせ、生々しい空気感を検証します。
批判派から噴出する声の多くは、常識やマナーの逸脱に対する苛立ちです。「結婚という人生の節目で、誰に対して中指を立てているのか意味が分からない」「せっかくの指輪やドレスが下品に見えて台無し」「親御さんや職場の人に見せられない写真をなぜ世界に晒すのか」といった、社会的良識に基づいた痛烈な指摘がタイムラインを覆い尽くします。祝福の気持ちを持っていたフォロワーでさえ、そのポーズを目にした瞬間に急速にトーンダウンしてしまう傾向が見て取れます。
一方、擁護派や投稿者側の主張を分析すると、「形式ばったブライダル産業の押し付けに対する反抗」「アンチや嫉妬してくる外野に対する『放っておけ』というメッセージ」「海外アーティストのMVのようなエッジの効いたアート表現」といった論理が並びます。他者からの同調圧力を拒絶し、自己のアイデンティティを誇示するための手段として機能している様子が窺えます。
現場のブライダル業界関係者の証言も極めてシビアです。都内のゲストハウスで10年以上のキャリアを持つウェディングプランナーは、取材に対し次のように明かしています。「前撮りの撮影中に新郎新婦から『中指を立てるクールなカットを撮ってほしい』と要望されることが年に数回あります。しかし、カメラマンや式場側としてはブランドイメージの毀損に繋がる懸念があるため、基本的には丁重にお断りするか、納品後に公の場へアップしないよう注意喚起を行っています。後からご親族に発覚し、深刻な家庭内トラブルに発展したケースも実際に耳にしています」。