街で見かけるポスターや役所の配布物を見て、誰もが一度は「どこかで見たイラストだ」と感じたことがあるだろう。素材サイトの汎用グラフィックは扱いやすい半面、どの省庁の発表も似たり寄ったりの印象になりがちだった。こうした状況を打破すべく、行政のデザインシステム構築が加速している。
単なる見栄えの改善ではない。2026年春に改定された政府ガイドラインでは、色覚多様性(カラーユニバーサルデザイン)への対応や、スマートフォン画面での視認性が厳格に数値化された。親しみやすさを担保しつつ、公的機関としての信頼性を損なわない独自のイラスト資産を蓄積する試みが、各省庁で芽生えつつある。