古代人の診断といえば長らく「縄文人か弥生人か」の二重構造モデルで語られてきましたが、近年の古代ゲノム解析によって日本人の起源論は新たなパラダイムを迎えています。
理化学研究所や金沢大学などの研究グループが発表した最新データにより、現代の日本人は「縄文人」「弥生人」に加えて、古墳時代以降に大陸から渡来した「古墳人(東アジア集団)」のDNAを受け継いだ「三重構造モデル」であることが確実視されるようになりました。
現代の本州日本人のゲノム構成比率は、大まかに縄文人由来が約10〜15%、弥生人由来が約20〜30%、古墳人由来が約60%と推計されています。私たちが普段「弥生人顔」と呼んでいるあっさり系の容貌や体質の中には、古墳時代に大規模に移住してきた東アジア大陸の遺伝情報が膨大に含まれているのです。ルーツ診断は単純な二者択一ではなく、幾重にも重なる祖先たちの壮大な歴史のモザイク画を読み解く行為といえます。