可愛い苗字や珍しい苗字をめぐっては、インターネット上でいくつかの誤解が流布しています。事実に基づいた正しい知識を把握しておきましょう。
誤解1:「小鳥遊」や「如月」はアニメ専用の架空苗字である?
【真相:実在する伝統的な日本の苗字です】
創作の中で頻繁に登場するため「フィクションの産物」と思われがちですが、いずれも日本国内に実在します。「小鳥遊」は和歌山県や三重県などにルーツがあり、「如月」も伝統的な神事や旧暦に根ざしたれっきとした本姓です。ただし、全国の世帯数が極めて少ないため、実生活で遭遇する確率が非常に低いことから架空と誤認されやすい傾向があります。
誤解2:「可愛い苗字になりたいから」と簡単に改名できる?
【真相:家庭裁判所の許可が必要であり、単なる憧れでは改名できない】
戸籍法において、苗字(氏)の変更には「やむを得ない事由」が必要と定められています(戸籍法第107条)。「珍しくて可愛い名前にしたい」「響きが気に入った」といった主観的な理由だけでは、家庭裁判所の審判で変更が認められることは原則としてありません。苗字を変える法的な手段は、婚姻、養子縁組、あるいは長年その通称名を使用し続けて生活上の重大な支障が生じている場合の申立てなどに限定されます。